【3分で解説】横弾性係数とは?単位や求め方、縦弾性係数との関係などをサクッと解説!

【サムネ】横弾性係数とは

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横弾性係数って何?縦弾性係数とは何が違うの?どうやって求めるの?

このようなことをサクッと簡単に解説していきますので、こんな疑問を持っている人はぜひ読んでみてください。

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横弾性係数とは?

横弾性係数とは? 記号や単位は?

横弾性係数とは、材質によって決まる変形のしにくさ(剛性)を表す材質パラメータの一つで、せん断変形やねじり変形のしにくさを表します。

横弾性係数が大きい材料ほど、同じ負荷でもせん断変形やねじり変形が小さくなり、変形しにくくなります。

横弾性係数を表す記号はGで、単位は一般的に【GPa・ギガパスカル】を使います。

横弾性係数が変わると
横弾性係数が変わると

この通り、横弾性係数Gはせん断変形における変形のしにくさを表します。

弾性変形の範囲内ではせん断応力τとせん断ひずみγには比例関係があり、この比例定数が横弾性係数Gです。なので、下図のように、せん断変形版の『フックの法則』の式が得られます。

せん断変形のフックの法則
せん断変形のフックの法則

縦弾性係数との違い

似たようなもので縦弾性係数Eというものがありますよね。これは別名ヤング率と呼ばれるものです。

一体、横弾性係数と縦弾性係数は何が違うのか?

簡単に言うと、この2つは表現する変形の種類が異なります。

横弾性係数は上記の通り、せん断変形の変形のしにくさに関するものですが、縦弾性係数Eは引張圧縮変形の変形のしにくさを表しており、弾性変形の範囲において引張応力σと垂直ひずみεの関係をつなぐ役割を果たしており、これを『フックの法則』と呼んでいました。

横弾性係数と縦弾性係数が表すものの違い
横弾性係数と縦弾性係数が表すものの違い

横弾性係数の計算の方法

横弾性係数Gは、もちろん実験によって求めることもできますが、ヤング率Eポアソン比νを使って計算することもできます。

この3つ(横弾性係数G、ヤング率E、ポアソン比ν)はすべて材質で決まるパラメータなので、お互いに一定の関係性を持ちます。

すなわち、この3つの関係は G=E/2(1+ν) という式で表せます。

式を見て分かる通り、横弾性係数Gはヤング率Eの半分以下になります。

例えば鉄鋼材料(炭素鋼)の場合、およそヤング率E=206 GPa、ポアソン比ν=0.3なので、横弾性係数G=79 GPaとなります。

横弾性係数の求め方
横弾性係数の求め方

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