【卒論】内容がゴミでも出せばなんとかなる?とにかく提出すべき理由と合格するためのポイント

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大学生活の最終関門ともいえる卒業論文。

しかし、いざ書こうとすると「間に合わない!」「こんな内容で大丈夫?」という不安が押し寄せてきます。

「出せばなんとかなる」という話も聞くけど本当のところはどうなのか??

この記事ではそういう切羽詰まった大学生の皆さんの不安をほんの少しやわらげつつ背中を押すため、その答えを紐解きつつ、ギリギリでもなんとかする方法を解説します。

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出せばなんとかなる?適当に出しても通るのか?

結論:合格できる可能性はあります!

まずは落ち着け!そして安心しろ!!

この記事を読んでいるということはまあまあ切羽詰まった状況なんだと思いますが、(もちろん個々人の状況によりますが)ギリギリでも合格そして卒業を諦めるべきではありません。

完成度が低いとしても、とにかく体裁を整えて提出することで合格できる可能性はあります

もちろん大学や教授の方針、そして個別の状況によっても変わるため一概には言えません(すなわちぼくは結構無責任な発言をします!)が、以下ではその理由について説明しましょう。

質の低い卒論の提出を推奨している訳ではありません!

大事なことなのでしっかり断っておきますが、ぼくは決して卒論を形だけ適当に完成させて提出することを良しとしている訳ではありません。しっかり1年間の成果を整理して論文として完成させる方が良いに決まっていますし、あなた自身のためになります。この記事では『適当に書いて提出したときに合格の可能性はあるのか?』『提出間近だけどなんとか合格する術はないか?』ということについて、あくまで現実問題としてこうだよね、ということを書いています。

理由①:質の高さに関して合否の明確な線引きはない(できない)

卒論の合否基準は意外と曖昧なものです。

論文としてのクオリティという点で、合格基準を明確に数値化・言語化することはなかなか難しい、、いや不可能だと言ってもいいでしょう。

例えば文字数だとかページ数みたいなものは数値として合格ラインを決めやすいですが、一方で『テーマにオリジナリティがあるか?』『学術領域の発展に寄与するものか』『論理的かつ幅広い考察ができているか』といった論文の質として超重要なことを採点することは非常に難しいものです。

学術論文の場合は、こういった項目について、複数名のレビュアーに加え雑誌のエディターがそれぞれ主観的に判断し、総合的にその論文の質が評価されます。

卒業論文は学術論文ではないのでここまで厳密に評価されるとは考えにくく、論文の質よりも「学生が一定のプロセスを経て取り組んだ形跡」が重視されるでしょう。そのため、形式さえ整えていれば、点数が低くなることはあっても『不合格』と判定するのは難しいでしょう。別の言い方をすると『不合格』にするためには『不合格』と言えるだけの明確な証拠が必要なのです。(じゃないと不合格について学生からクレームが入ったときに教員側が困る)

なので、「文字数の基準があるのにそれに達していない」「実験系のテーマなのに(真っ当な理由なく)実験が一つも行われていない」「明らかな書きかけで論文の体をなしていない」「誰がどう見ても分量が少なすぎる」みたいなことがない限りなかなか不合格にはしにくいでしょう。

理由②:大学側だって留年生なんて出したくない

大学側の視点に立つと、卒論が不合格で卒業できないなんてのは極力避けたいケースです。

卒論が問題になる場合、ただの留年とは訳が違います。卒業延期になるんですから影響がでかいんです。

指導教員個人としてはもう1年その留年生に対してリソースを割かないといけなくなりますし、大学や学部・学科としては就職率などの数字に悪影響を受けます。

また、卒論を理由に卒業できないケースが頻発すると、大学や教員の指導力不足など悪い評判につながりかねません。

はっきり言って大学側にいいことなんてないんです。そのため、ある程度の努力が見られる場合は「卒業させる方向」に動くことが一般的だと言えるでしょう。

理由③:就職内定先との関係も気になる

これも学生が卒業できない場合に本人以外が被るリスクの一つですが、就職が内定している学生が卒業できないと、大学側にとっても企業側にとっても困った事態になります。

特に、推薦入社の場合は大学の指導責任などで揉める可能性もありますし、こういった揉め事が企業との関係性にヒビを入れるきっかけとなり未来の推薦枠に影響を与えるかもしれません。一つのケースでそこまで大きな問題となることは基本的にないとは思いますが、可能性として絶対ないとは言い切れないでしょう。

こうした事情を考慮すると、大学側としてはそういうボーダーライン上にいる学生にはなんとか卒業してもらった方がうれしいのではないでしょうか。

質が低くても合格の可能性は全然あります!

良いものになるようにできる限り努力する必要は当然ありますが、質が低いから不合格かもと不安になりすぎることはありません。自分にできる最大限の努力をしつつ、最低限の体裁を整えて提出しましょう。

提出しないままだとどうなる?

もちろん卒業できません

卒論を提出しない場合、基本的には卒業が認められません。

大学や学部によっては卒業要件になっていない、つまり必修単位に設定されていないケースもあるでしょう。そのときは別の講義で必要な単位が取れていれば卒業できるでしょう。

しかし主に理系学部では卒論は必修科目であることが多く、「提出しない」という選択肢は卒業を諦めることと同義です。どんなに内容が不十分でも、まずは提出することが第一です。卒業後の人生に大きな影響を与えることを考えれば、最悪の状況を避けるためにも提出が重要です。

就職への影響

就職内定をもらっている場合でも、卒業できなければ内定取り消しの可能性が高いです。企業は「卒業見込み」を前提に採用しているため、卒業できなければ当然内定に影響が出ます。

これは特に新卒採用において厳しい条件となり、学生にとっては大きな損失です。

未来への悪影響

「今年はどうしても間に合わないから、、来年絶対頑張るから!」と卒業を先延ばしにしたくなる人もいるかもしれません。

でもこれは絶対におすすめできない行動です。

以下のように、あなたの未来に対して極めて良くない影響を及ぼします。

  • 癖がつく:一度『遅れてもいいや』の精神が身についてしまうと、その行動のハードルが下がってしまい、1年後も同じように振る舞ってしまう可能性が高まります。
  • 同級生がいなくなる:同じ学年の子達は就職していくので、一緒に頑張れる友達がいなくなりモチベーションが上がらなくなります。
  • 1年という時間の損失:若いときの1年というのは本当に貴重な時間です。このギリギリの踏ん張りができるかどうかで1年という貴重な時間が失われるのはめちゃくちゃ痛いということをよく認識すべきです。

上2つの点は、軽い気持ちで1年だけ留年することを選択した人が結果的に卒業するのに何年もかけてしまう現象の理由な気がしています。そうならないためにも、ギリギリでもあきらめず提出を目指しましょう!

仮に内容がゴミでも提出はしたほうがいい理由

理由①:出して損することはない

提出して得られる可能性のあるもの(卒業・就職)と比べたら、提出することによる損失なんて微々たるものです。

せいぜい担当教員に『こいつ全然頑張ってないな』とか『本当文章下手だな』とか思われたり、発表会とかの場で小言言われたりする程度でしょう。

しっかり一生懸命がんばっていればクオリティを上げられる可能性は十分あった訳で、それを怠ったのならばそういう一時の恥ぐらいは受け入れないといけません。

もう一度言います。完成度が低い論文を提出しても、失うものなんて大したことありません。

理由②:出したことによる情状酌量、出してない人とは雲泥の差

どんなにクオリティが低くても、提出さえすれば情状酌量の余地が生まれます。

教授や審査員も人間です。明らかに努力した形跡があれば、上に書いたような事情もありなんとか合格させようという気持ちになりますし、その条件(論文の修正や追加の課題など)も提示しやすくなります。

しかし提出すらしない場合、その余地はゼロです。

理由③:質より時間厳守が大事

卒論だけでなく、社会に出たら「締切厳守」が大前提です。絶対に守らないといけないことです。

昔あるテレビで見た記憶があるのですが、ある上司が新入社員に一人5分間で新しい企画案をプレゼンするように課題を与えました。その中の数人は一生懸命に通用する企画にしようと努力しましたが、プレゼン時間が約束の5分を過ぎたために内容に関係なく見向きもされませんでした。それぐらい『時間を守る』ことは最重要事項なのです。

熱心に質を上げた挙句に締切を過ぎてしまった人と、質は低いけど締切内に提出した人を比べたら、圧倒的に後者のほうが合格の可能性は高いです。時間を守れない人の評価はもうそれだけで“0”なのです

諦めるな!ギリギリでも今からできること

もしあなたがギリギリ切羽詰まった状況で、それでも卒論提出を諦めない気持ちになったのなら取れる選択肢はそんなに多くありません。

以下のようなことをすれば、ギリギリでも合格する可能性を高めることができるかもしれません。

*もちろん時間をかけて内容を充実させていくに越したことはありません。ここで紹介しているのは苦肉の策だと思ってください。

教授の先生に相談

まずは指導教員に相談しましょう。

社会人たるもの報告・相談が基本です。ギリギリになってしまったことで怒られる可能性はもちろんあります。『今更来てどういうつもりなんだ?』と説教をくらっても仕方がありません。それは自分が招いた事態なので受け入れましょう。

間に合わなそうな状況になってしまったことは最早今更どうにもできないので、怒られる覚悟で相談に行きましょう。

これをすっ飛ばして完成度の低い論文を提出した場合、担当教員の心象はかなり悪いです。しかし、事前に相談してくれていればその時点での方針を指導できますし、その上で完成度が上がらなかったのなら指導教員的にも少しは溜飲がさがる思いでしょう。

進捗が遅れていることを正直に誠意を持って伝え、アドバイスや助けを求めることが重要です。教授は学生のために存在しており、何らかの助言を得られる可能性が高いです。

緒言のボリュームアップ

もし卒論全体の分量がいまいち足りないと考えているのであれば、緒言(序論)を充実させることで、わりと簡単に全体のボリュームを増やせます。

例えば研究背景をもっと大きな視点から書き出すとか、関連する別の話題を(本質的に必要じゃないとしても)付け足してみたり。文献の引用を増やすだけでも形になります。緒言は卒論全体の枠組みを示す重要な部分であり、ここを充実させることで論文全体の印象を良くすることができます。

写真を大量に載せる

実験系のテーマの人は、実験に使用した器具や実験の様子なんかを写真に撮って細かく載せるとページ数的には簡単に増えます。写真のサイズも通常は決まりなんかないので、1ページにドンッと大きく1枚だけ写真使うなんてのもアリです。

まあ実際色々なものが写真で残っていると、後からこれを参照する人にとっては非常に役立つので全然意味がない訳ではありません。それに審査として卒論を読む教授陣にとっても視覚的な情報がはさんであるのは内容の理解のために助けになるので(度が過ぎなければ)歓迎されることでしょう。

考察は必ずしも真実に辿り着けなくてもいいので気楽に

研究論文のコアとなるのは考察部分です。実験結果等からどんな新しい知見が導かれるのか、これが論文のメインメッセージとなる訳です。

とはいえ卒論のように締切が決まっているような場合、目指すところまで辿り着けないこともザラです。想定した結論を得るためのデータが足りないなんてことは普通に起きます。また「一貫性のない・うまく説明できないデータが得られてしまった」ということもあるでしょう。

でも悲観する必要はありません。「予想外の結果が出た」「データに一貫性がない」「今回の実験結果からは**という結論には辿り着けない」など、正直に書いても問題ありません。重要なのは得られた結果から「何を考えたか」を示すことです。

「今回の結果からはこういうことが言える可能性がある」「ここまでは分かるけどあれに関しては未だに不明」「今後こういうデータを取ることによって結論までいけるかも」だとか、真摯に背伸びせず自分の実験結果に向き合うことが重要です。

その際、自分が作り上げた仮説や推論が『真実であるかどうか』よりも『論理的に導かれたものかどうか』ということに注意を払いましょう。

禁断の生成AI利用

さあ最後の手段です。

ChatGPTなどの生成AIを文章のベース作成に活用するのも一つの手段です。ただし、出力されたものをそのまま使うのは避けて欲しいところです。基本的にアイディア出しや表現の引き出しを増やすために使い、自分の言葉で内容を整えることを忘れないでください。AIはあくまで補助ツールであり、最終的な責任は自分にあることを意識しましょう。

ぼくのおすすめの使い方は、ある現象や用語などの理解が足りないという場合にChatGPTなどを使って知識をブーストすることです。何か分からないことがあるときに、ネット検索で自分の知りたいピンポイントの情報に辿り着くのはなかなか難しいことがあります。

そういうときはAIに疑問に思うところを何度も投げかけると、一気にその領域の浅い知識を得ることができます。あとはそれを自分の言葉で文章として出力するだけです。

また、既存の研究でどういうものがあるか?どういう観点から研究が行われてきて、何が重要視されているのか?みたいなことはAIに投げかけると効率良く知見が広がり、研究背景の部分の執筆に役立つと思われます。

*もちろん生成AIの返答は100%正しいとは限らないので、自分で情報の正確さのチェックをすることが欠かせません。

まとめ

さて、長々と卒論は「出せばなんとかなる」というテーマについて語ってきましたが、いかがでしょうか。

不安に思っている気持ちが少しは和らぎましたか?

最後まで諦めずに提出しようという気持ちになりましたか?

さんざん説明してきた通り、とにかくどんな形であれ提出することが重要です。もし進捗が思わしくない人はまず指導教員の先生に相談しましょう。そしてギリギリでも諦めずに取り組みましょう。

卒論を終えた先には、新たな未来が広がっています。その一歩を踏み出すためにも、今できることを始めてみてください。それが必ずあなたの未来に生かされると思います。

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